2015年9月8日火曜日

ゴルフは気持ち-いけうち誠一(2)

ゴルフは気持ち、で一番好きな、というか感銘を受けたのが、「シングルの悩み」

という作品。

あらすじは、オープンコンペに参加した主人公のカンちゃんと師匠のシングル稲垣

さんが一緒に回るのが、「自分はうまい」と豪語する大岩さんと「自分はヘタだから

迷惑を掛けないように回ります、よろしく」という宮里さん。

実際にはあがってみれば、宮里さんはハンディ9のシングルでダボを叩かず7オー

バー、豪語の大岩さんは「うまいのを隠していた」と責めるが、宮里さんは

「私はヘタです。実際にうまい人はたくさんいる、その人たちに比べれば、下手です。

ゴルフは非常にうぬぼれやすいゲームだから、自分をうまい、と思った瞬間に、簡

単にミスを犯す、だから、常に自分はヘタだ、だから、距離・方向・番手・風向き・ボ

ールのライなどあらゆることに気を配り、ヘタでもヘタなミスをしないよう」

といっている。要するに、シングルになると「自分のうぬぼれと闘っているのだ」

と稲垣さんが解説する。

ホントにその通り。

よく、友達通しで回ったりして、明らかに相手の方がヘタ、というメンバーがいると、

スコアを崩すことがある。要するに「あいつより、自分はうまい」という弱い心が忍び

寄るんだねぇ。

まるで、禅の世界のような話だ。