ゴルフは気持ち、で一番好きな、というか感銘を受けたのが、「シングルの悩み」
という作品。
あらすじは、オープンコンペに参加した主人公のカンちゃんと師匠のシングル稲垣
さんが一緒に回るのが、「自分はうまい」と豪語する大岩さんと「自分はヘタだから
迷惑を掛けないように回ります、よろしく」という宮里さん。
実際にはあがってみれば、宮里さんはハンディ9のシングルでダボを叩かず7オー
バー、豪語の大岩さんは「うまいのを隠していた」と責めるが、宮里さんは
「私はヘタです。実際にうまい人はたくさんいる、その人たちに比べれば、下手です。
ゴルフは非常にうぬぼれやすいゲームだから、自分をうまい、と思った瞬間に、簡
単にミスを犯す、だから、常に自分はヘタだ、だから、距離・方向・番手・風向き・ボ
ールのライなどあらゆることに気を配り、ヘタでもヘタなミスをしないよう」
といっている。要するに、シングルになると「自分のうぬぼれと闘っているのだ」
と稲垣さんが解説する。
ホントにその通り。
よく、友達通しで回ったりして、明らかに相手の方がヘタ、というメンバーがいると、
スコアを崩すことがある。要するに「あいつより、自分はうまい」という弱い心が忍び
寄るんだねぇ。
まるで、禅の世界のような話だ。