いきなりグロス80台前半で回れた、とか、70台が出た、などというけど、
まずありえないと私は思っている。
なぜなら、スコアメイクに一番大事なパットやアプローチは通常のドライバー
やアイアンのスイングショットとは全く別物だから。
今回は、3千円という安さでアプローチやパットの練習を自宅で出来るような
グッズを買うのではなく自分で作り、自らのゴルフ環境をよくしようという話。
実際、私はこのグッズ(高床式パターマット)で90前半のスコアから80台
後半まで上昇した。もちろん、半年やそこらの短期間ではない(^ ^;
まあ、世の中には「そんなもんかよ」という人が多々いらっしゃると思うが、自慢
じゃないが私のような運動神経も経験もなく、高い練習場費用もあまり使わず、
普通の60前後のおっさんが平均スコアを縮められたのは高床式の大きな成果
だと思う。おかげさまで、練習場に行く回数が激減した。
第一自宅にちょっとしたミニ練習場があるようなものだから、いつでも出来るし、
球が床を転がる騒音もなく、飽きることなく様々な試行が続けられるのだ。
リアルに近い2メートルパット環境があるから最高。
誰かがドライバーやアイアンのミスショットは後のショット・パットでリカバー
できるが、パットはリカバーができないから大事なのだ、と言ってた。まさに納得。
パッティングはプロのスタイルを見ても様々だし、一人のプロを追いかけても1年
前と違う、などというのはざら。パッティングスタイルは自分に合ったものを見つけ
なければ、とも思うが、どこで追求するか。
プロみたく自宅の庭にグリーンがあるなら別だが、第一庭がないし、現実のグリーン
に近い環境がなくては追求は難しい。それが可能になったのだ、と自画自賛。
10年前まで、一般的にあるパターマットを買って家で使っていた。
いわゆる、4~6千円くらいで売っているやつで、カップが高台にあって、
球が入っても外れても脇の溝を転がって元の位置近くに戻ってくるもの
(ここでは登坂型と呼ぶ)。勝手にボールが戻ってくる。面白い、これは便利だ、
と購入したのだ。
10年近くこれで練習に励んでいたが、非常な違和感を持っていたので、
あまり熱心にはやらなくなった。
違和感とは
打って、ボールが戻ってくるのは面白いけど、床をボールが走るのがうるさ
いし、実際のグリーンでこんな急激に登っているグリーンなんてどこのゴルフ
場にもないんだけど。まあ、カップ手前で止まるよりは越すくらいの強さが
必要なことはなんとなくわかるんだが、本番での自信が全くつかない。
上り下りのパットやスライス・フックの練習はどうすりゃいいんだよ。
ゴルフの先輩にこの質問をぶつけてみると
「パットの基本はなぁ、如何にボールを真っ直ぐ打ち出すことができるか、だ。
そのためにはあの練習マットは有用だ」
というんだが、いくら練習しても、肝心の1mパットの自信が付かないよ。
ましてや、下りだったりスライスだったりした時に。
そこでいろいろと探してみた。ほしたら、平らなマットに別売で丸くてボコッとした
お椀タイプで入るとカコンと音がする模擬カップを置くもの(平面型と呼ぶ)。
これは少し高級感のあるマットで、カップとマットを合わせると一万円くらいする
んだな。これなら1mや1・5mパットの練習が可能だ。
さっそく購入。5年前まで使っていたが、やはり私的にはイマイチ。
カップは丸くて入口に少し坂のあるカップは確かに真正面から行かないと
入らないんだが、スライスは?下りは?マットを斜めにするの?そんなんで
ゴルフコースで痛い目にあった2mから4パットして、笑われるわ、悔しい
思いをしたあの強烈な下りのグリーンの練習になるんかいな、やっぱ
リアル性がないよなぁ、とまたまた疑問符。
また、模擬カップの代りにカップを模した鉄板を置いてその中にきっちり止
める、距離感を重視したようなタイプのものもあるらしい(買っていない)。
これだと、カップをぐるっと回って入るなんて、こちらもリアル性はイマイチだ。
要するに如何に現実に近い練習ができるか。だから、現実のベントグリーン
仕様のパターマットなどもある。しかし、何といっても平面に穴がポコッと
空いているリアルカップがほしい。でもフローリングの床に穴開けるわけ
にもいかん。
理想に近いマットはあった。といっても2畳から3畳あるようなグリーンを模した
畳のようなマット(模擬グリーン型と呼ぶ)。幕張?で開かれたのゴルフジャパン
ショップ?だったかで見たが、コブがあり、実カップがあるミニグリーン。
しかし、お値段は広さによって数万円から10万超する。私の持っている
ゴルフ会員権を売っても買えないわい。
第一、狭い我が家にこんなでかいマットを置く場所がない。
このマットを売っていたスタッフに私の理想とする、より実際のグリーンの
カップに近い機能を持ち、小ぶりで収納もできるマットはありませんか、
と尋ねると、ううんないねぇ、あってもやっぱ数万はするだろ、の返事。
では私の理想の練習用パターマットの条件とは、以下のようなものであろう
と考えた。
①実グリーンに近いフラットな形状
基本は普通のグリーン同様、平らでポコンとカップに入るのが理想であろう。
よくある登坂型マットでは打った ボールが登り切ろうが、入ろうが外れようが
戻ってくる便利さはあるが、 しかし、実グリーンに近い平面がよいと思う。
これに対し平面型マットもあり、実際に使っていた。平らであるが、カップが
ない。その代り、お皿型のカップを置くタイプもある。
しかし、沈まないし、ボールがくるっと回って落ちるようなリアルさがない。
また、打つ力が強い場合、どのくらいオーバーしたかも知りたいものだ。
理想的には模擬グリーンタイプ。
②手軽で扱いが簡単で片付けできる
登坂型と異なり、最も臨場感あるのは床と一体化した模擬グリーンタイプ。
ちょっとしたゴルフショップにもあるが、畳のように高く、人工芝を敷き詰め、
3畳ほどあり、リアルカップもあるし、傾斜もある。しかし、片付けはできない。
そのうえ、設備もさることながら我が家にそんなスペースはないし、高い。
その点、登坂型や平面型は丸めたりしてお片付けができる。
③50から100球くらい連続練習が可能
模擬グリーンタイプは広いマットにカップもリアルだが、カップインした
ボールをイチイチ取りに行くのは練習の連続性が妨げられる。
朝、出勤前に50球練習しようとする場合には4個カップインしたボール
を2メートル先のリアルカップを行き来するのは時間がかかりすぎる。
その点、登坂型は打ちっぱなしだし、くるっと回りリアルで、連続練習が
可能。
平面型+皿カップは4球まで。平面型でカップに入ったら撥ね返る
タイプもあるが、リアル感はないが、これなら50球連続は可能。
④上り下りスライスフックの練習
やはり上りや下りのパット練習が可能なこと。グリーンのきつい下り
やスライスの1メートルパットの練習も可能。
模擬グリーンタイプや平面型は全体を傾けたりで、少し実現可能。
模擬グリーンタイプはもともと上り下りがついているものもある。
平板型はただのマットだからマットの下に大きな下敷きでも敷き、
その下に厚紙を重ねて敷けば練習はできそう。
登坂型では下りやスライスフックや緩めの上りの練習はできない。
⑤安価で早く簡単に作成できる
10万円もかかるような設備投資は論外で、既にパターマットは
いくつか持っているので、また買うのは1万円でも小遣いは厳しい。
既存のマットを利用したい。多少作業しても早く作りたい。
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既存のパターマットと理想条件をまとめると以下のようになる。
登坂型 平面型 模擬グリーン型
フラットなグリーン 難 良 良
カップに入ったボール 沈む 沈まない 沈む
取扱い片付け 良 良 難
50球連続練習 良 難 難
(戻る) (撥返るのは良)
上り下り 練習 難 やや難 やや良
スライスフック
安価(1万円未満) 良 良もある 難
この他、チェック項目として3~5メートルパットの練習は可能か、
などもあるが、我が家ではそんな長い空間はないのでチェック外。
これらが全て「良」となる自作のパターマットを作りたい。
これを目指して作成に取り掛かかった。最初は板を買ってきて
先端に穴を空けたりしたが、薄いし、ボールが転がると、五月蠅い
し、イマイチ。
ということで、自作で出来上がった練習用パターマットが図①。
スタイロフォーム(発泡スチロールの固いやつ?)を使って平面を
床から高くしてその上にパターマットを敷いただけのもの(高床式)。
パターマットの先に穴(カップ)が空いていて、パターマット上を転がった
ボールがその先のカゴにボールが入る仕組み。
費用は全部で3000円未満。ただし、パターマットはいくつか持って
いたモノを再利用(ある意味無駄がない)。
図①床に置いた高床式パターマット
ということで以下は作成編)
図②ポンチ絵
①スタイロフォームを使って、アプローチ部、踏み台とも5センチの高床式にした
②その上に手持ちの既成のパターマットを敷いた
③カップは先頭に配置、逃げ口を作り、入ったボールが出て受け皿に溜める
④マットは今まで使っていたマットに穴を空け(あるいは既成の穴を)利用
⑤スタイロフォームは軽いので立て掛けて、片付けができる
である。
スタイロフォームはホームセンターで売っている発泡プラスチック系の断熱材。
軽くて硬く取り扱いが簡単。スリッパや素足なら上に乗っても凹んだりしない。
ただし、ゴルフシューズやゲタ(ウソ)、膝付きは凹む。また、値段はこんなもの。

大きさは左値札にあるように
厚さ50×幅910×長さ1820 mmの1枚。
発泡スチロールの板もあるが、踏み台など
図③スタイロフォームの値段 上に乗ったりするので、柔らかすぎる。
また、スタイロフォームは厚さも40mmなどもあるが、50mm。60mmが
あれば一番だが、近くのフォームセンターにはなかった。なぜなら、ゴルフ
ボールの直径は大体40mmだから。
●自作のリアル練習用パターマットの作成開始
Ⅰ、 準備するもの
1、スタイロフォーム1枚 高床を作る。50×910×1820mm
2、プラのカゴ(A3タイプ ×2) ボール受け皿と球入れに使用
3、厚紙(B4タイプ) カップ部を作る。厚紙ではなくプラ板も可
4、クリアファイル1枚 アプローチ部とボール受けをつなぐ
5、調理用ラップ(×2) スタイロフォームを包むカバー
6、ビニールテープ セロハンやガムテープでも可
7、カッター、モノサシ 家にあったものを使った
8、CDのカバー スロープ部を作る
9、発泡スチロール板 厚さ1センチ程度
その他、ゴルフのボールマーク、柔らかなティーペグ、
練習に使う中古のゴルフボール。我が家には100個程度ある。
上記の物でホームセンターで購入したのは1、だけ。ただし、カットして
もらうのも、ホームセンターで。
2から6と9は全て百均。8は家に山ほどあるCDのカバー1枚
ここまでで、大体3000円程度。肝心のパターマットは自宅に
あるものを利用した。
家にはパターマットは登坂型や平面型マットなどいろいろ持ってた。
これに、どうせ自作マットができれば、使わないからとカップ用の穴を
カッターで空けた。
今のお気に入りは、2穴の登坂型マットで、剥がしたマットを
アプローチ部に載せて使った。
Ⅱ、作成
上記で準備したものを以下のように形作る。
高床式でアプローチ部から踏み台から全て床から5cm高くなっている。
図④各部位の大きさ
1、スタイロフォームのカット
購入する際に図⑤のようにホームセンターでカットしてもらった。
(カット代は200円程度)。ただ、後で気づいたが、踏み台と
サブアプローチ部は同じ幅となっているが、踏み台は実は
乗ればいいだけなので、我が家で可能な全長を考えてから、カット
をお願いすればよかったと少し後悔。たとえば、踏み台を60㎝と
すれば、残りの約120㎝はサブアプローチで、メインと接続
し、全長3メートルにすることもできる。逆に120㎝を踏み台に
すれば、全長180+60cmで240cmにすることもできた筈。
図⑤スタイロフォームでのカットと各部位の名称
2、せん孔部とカップの部分の作成
上記切り分けたスタイロフォームを自宅に持ち帰り、メインアプローチ部の
左端に図⑥のように円を描いて、カッターで切っていく。
せん孔部の作成)
円は10㎝位の缶でもカップでも探して、端が少しはみ出るように置き
(逃げ口作り)、 細マジックで描いた。
描いた円をカッターで切る際には極力垂直方向に刃を入れて徐々に
動かしていった。ただ、スタイロフォームに穴を空けるのは切りにくいので、
ゆっくりゴシゴシと。カップ部をかぶせるから正確な円筒に切る必要はない。
ただ、後から考えれば、せん孔部は、四角い形状でも可能。なぜなら
後述のカップ部の穴が円なので、ゴルフボールがカップ部から落ちた後は、
問題ないし、四角い方が切る作業が楽なのだ。
図⑥せん孔部の開け方
カップ部の作成)
カップ部は買ってきた厚紙にカッターなどで丸く穴を空ける。このカップ部が
一番大事。10センチの直径ならほぼゴルフ場のグリーンのカップとなるが、
練習なので自信をつけるため8センチや7センチなども作る。
3、スタイロフォームをラップで包む
カット作業などでスタイロフォームをひっくり返したり、こすれたりすると、
スタイロフォームから水色の粉が周りに落ちて、その都度掃除機をかけた。
そこで粉が出ない工夫をいろいろとやったが、ラップで包むのが一番安く
確実と、せん孔部を除いて3片(メイン・サブ・踏み台)ぐるぐる巻きにし、
各片の回り、厚さ5㎝の部分はテープを巻いた。
4、ボールの受け皿を作成
せん孔部の逃げ口から出てきたボールを受ける受け皿は、百均で購入した
A3用のカゴ。これを中央部に写真の開口部のように適当な開け口を
カッターで作成する。12㎝の幅が適当。
写真⑦受け皿および球入れ皿の加工

このカゴをもう一つ作って、こちらはパッティングする球入れとした。
4、せん孔部とスロープ部の作成
2、でメインアプローチ部に、カッターでせん孔部を穴をあけ、厚紙の
カップ部をせん孔部の上にテープで適当にかぶせただけで、
Ⅱ、作成 直下の図④の9割は完成である。これに既成のパターマットを
載せれば、ほぼ完成であるが、カップに入ったボールはバラバラあちこち
散らばっていく。そこでせん孔部に入った 受け皿にボールが入るように
スロープ部が必要となった。 図⑧せん孔部とスロープ部の位置関係

スロープ部は缶のふたや
板などいろいろ試したが
カップに入った音がする
跳ねがいい、などでCD
の蓋をカッターで切って
作成した。

×横12㎝位。
これをマジックで図⑧
のような六角形の線を描
いてからカッターで切
っていく。とにかく切り
にくいので注意して
じっくり作業を行った。 図⑨CDの蓋で作ったスロープ部
切ったCDの蓋に図⑧内スロープ部黒い「T」字部のようにボールマーク
を両面テープで貼る。(できたアプローチ部の写真は右、白い丸が
ボールマーク)。それだけでは高さが足りないので、柔らかなティーを
切って、筒状部をマークの足部分に入れて高さ3センチくらいにした
(写真の黄色はティーを切って刺した部分)。これをせん孔部に置く。
要するに、せん孔部に入ったボールがスロープ部を通って、受け皿に
入るようにすればいい。ボールがカップ部に入った「カタッ」と音もする。
上の 図⑧の下方に「ゲタ 1cm」とある。これは発泡スチロールの板
(もちろん百均)をカッターで切って貼り付けた。せん孔部にボールが入り、
スロープ部を通り、受け皿に転がり入るようにする際に、厚さ5cmの
スタイロフォームでは少し高さが足りない。ゲタを履かせたことによって
コロコロ転がる。
5、スロープ部とカップ部、受け皿の関係
カップ部はせん孔部にかぶさるもので実際のカップを模して
円である。カップ部から入ったボールが受け皿のカゴに、
すんなり入るのは少し難しい。
ボールが受け皿部とスロープ部の間でそれたりする。
そこで、カゴの底にA4クリアファイルを凸型に切ってカゴと
スロープ部をつないだ。凸の先端部は開口部と同じ幅。
図⑩カップ部近傍
右写真はせん孔部にかぶせたカップ部(厚紙)。
図⑪はスタイロフォームにカッターで空けたせん孔部とスロープ部、そして、
実際のカップの大きさである。
カップ部(厚紙にカッターで穴をあける)の関係を描いた。
カップ部は7㎝の直径の穴を空けた図になっているが、練習の習熟によって、
6㎝でもあるいは10㎝でもいいと思っている。
厚紙で作るのだから、何度も変更可能。この円でボールがぐるっと回って
落ちるリアル感が得られる。厚紙の代わりに硬くて薄くて加工しやすければ
なんでも良くて、CDの蓋も考えたが、丸くカットは難しいからやめた。
スロープ部と受け皿のカゴは、凸型にカットしたクリアファイルのでっぱりを
開口部から出るようにし、スロープ部に乗せることで、架け橋の役割
となった。
よって、ボールはメインアプローチ部の上のマットからカップ部の穴に入り
スロープ部を通って、クリアファイルの橋を通り、受け皿のカゴに収まるのだ。
なお、せん孔部の内部が黄色のテープが貼ってあるのは補強と、粉対策。
6、マットの配置
肝心のマットであるが、前述の通り、使わないマットを3種類持っていた。
図⑫マットを置いた写真。中写真は既存の穴。他はカッターで空けた。
左のマットはカッターで7㎝の穴を空けた。中のマットは既成の2穴の小さい穴を利用した場合。右は半円に切ってカップ部なしの10㎝。
スライス・フックの練習には右端の10㎝を使っている。
スライス・フックで7㎝カップはむしろリアル感がないし、難しすぎるから。
3写真の水色スタイロフォーム両側に白い棒状の発砲スチロールが
張り付けてある。長さ30センチ、幅1センチの発泡スチロールをテープで
貼ったもの。これはスライス、フックの練習でボールが外れたときに
床に落ちて散らばらないための防波堤の役割をしている。
Ⅲ、まとめ
先頭に述べたj自分の理想のパターマットについて検証してみる。
①実グリーンに近いフラットな形状
スタイロフォームを使っているためその上に置いたマットは平面。
高床式なのでフラットであるが、ゴルフボールがカップに沈むため、
ぐるっと回って落ちる、あるいは蹴られるといったリアルさがある。
しかし、強めに打って外れたとき、どの程度オーバーしたかは
分からない。
②手軽で扱いが簡単で片付けできる
部品的にはスタイロフォームの3片と受け皿、マット、スロープ部である。
スタイロフォームは、軽く、使わない時には部屋の隅に立てかけておけば
邪魔にはならない。上のマットもくるくる巻いて片づける。ボールは受け皿
に置く。
③50~100球くらい連続練習が可能
マット上を打った球はカップに入れば受け皿のカゴに溜まるので連続練習は
可能。ただ、受け皿の開口部付近にボールがたまりやすいので開口部直下
を少し高くしてボールが奥に溜まる工夫も必要。カゴには100球まで入る。
④上り下りスライスフックの練習
スタイロフォームのメインアプローチ部やサブアプローチ部の左下や右下に
CDのケース1枚挟むことでスライス・フック(CDケース2枚ならきつめ)。
スタイロフォームが固いので、少々厚めのものを下に挟めば全体が
しなって傾斜する。
挟む場所が前部後部だけなら上り下りのスライスやフックの練習も可能。
ゴルフ場の練習グリーンでも、実際のホールのグリーンにある強烈な
スライスの練習ができない。しかし、この高床式ならこうした床上に挟む
ものや厚さでアプローチ部の角度を変えれば、実グリーンを模した
スライスや下りパットの練習が1.8m以内ならできるので自信がつく。
また、踏み台を動かせば、1m前後のパット練習も自在である。
この頃気付くが、1mから2mの練習を続けると、本番で10mも感覚が
分かるようになる。要するに1~2mの距離感覚がわかると5mからそれ
以上も分かってくるのだ。
⑤安価(せいぜい1万円未満)で早く作成できる
スタイロフォーム上に敷くパターマットを除けば、前述のように
3000円前後で作成可能。既存のマットも無駄にならない。
また、作成作業は以下の6点(1作業30分でも3時間程度か)
(イ)スタイロフォームのせん孔部作成(カッターによる穴あけ)
(ロ)スタイロフォーム3片をラップで包む
(ハ)スロープ部をCD蓋とマーク・ティーで作成
(ニ)カップ部は厚紙をカッターで空け、せん孔部付近に貼り付ける
(ホ)ボール受け皿と球入れカゴにカッターで開口部を作成
(ヘ)クリアファイルを凸型に切って受け皿に貼りつける
その他、メインアプローチ下部に発泡スチロールでゲタや防波堤は
そんなに時間は掛からなかった。
よって、道具が揃えば、時間的には半日掛からずにできるはず。
まあ、ラップで包む、スロープ部のCDカバーなど、いろいろと
試行錯誤はあったけど。
最後に
①スタイロフォームは発泡スチロールと異なり、硬度はあり大人がスリッパで
乗ってもへいきだが、大人が膝を付いただけで凹んだりするので注意。
②また、広いスペースがあるならば、スタイロフォームの大きさを変えても
よい。だから切らないスタイロフォームと大きなマットなら、強烈な
スライス・フックの練習も大きく膨らませる練習に便利だろうが、
片付けは少々難しいか。
③実際に使っていて、一番大事なことは理想のパターマットは、
パッティング練習の土台で、これがあるから即上手くなることではない
(当然!)、ということを実感した。あくまで、グリーン上での理想の
パッティングスタイルを追求するための、より理想的な道具である、と。
ただ、実際、休みの昼間はマットを部屋の隅に置きっぱなしにしており、
いつでもリアルな練習ができる。受け皿がいっぱいになったら、球入れの
カゴに移す。平面で最後の一転がりでカップに沈む、なんて場面は
自然に体も動く。また、グリップ・タイミング・腕の使い方、振り幅、
目線などに加え、スライス・フックの調整などさまざまに試すことができ
一日飽きることがないし、自信がつくのだ。
④アプローチ練習にも十分
アプローチの練習でも、ボールが跳ねても、スタイロフォームの防音効果
から床音が響かない。
アプローチと言っても高々2メートルくらいの練習でどうするんだ、
と思われるかもしれないが、AWやSWで2メートルをダフらずきっちり
打つことが実はアプローチの基本なのだと気付いてきた。20ヤード、30
ヤードは勢いでなんとなくできるが、2・3ヤード前後こそ、ダフらず、しかも
ピン傍に付ける練習にはちょうど良い。
前述の2mパットの感覚がわかれば5m以上が分かると同じように高々
2ヤードの距離でもアプローチが出来れば、10・20ヤードのアプローチ
も感覚で分かってくるのだ。
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