2011年5月25日水曜日

インナーゴルフ その4

今まで、20年近くゴルフを行ってきて、ようやっとスイングのなんたるか
が固まってきたように思った先日、なんと96のスコアを木更津で出して
しまった。

その前までは80台がずっと続いていたのに、「もはや分かった」と思って
いたのになぜなのか、悩んだ。
その結果として「インナーゴルフ」に遭えたのだけれど。

中部銀治郎さんは「分かったと思うな」
夏坂健さんはラリー・マグリアノというフランスだったかの女子プロの言をとりあげ
「スイングのどこにも無駄な余計な力があってはならない、余計な力ないスイングで
飛んだ距離がその人の距離なのだから(再現性が高い)」
田原紘さんは「右脳を使うゴルフ」

この本に遭えなければ、また分かったような分からないような禅の世界に
入り込むところであった。

ティモシー・ガルウェイの「インナーゴルフ」に書いてあるセルフ1とセルフ2
の話で上述の本が全てつながっていくように思える。

分かったと思うな、とは文字大好きのセルフ1が理解した(と思っていること)を
スイングの途中でセルフ2に「ほらほら、前回のようにバックスイングは30センチ
まっすぐ引くんだろ、右足はバックスイング時に動かさないんだろ」などと言いだし
たら、スイングにならない。だから、中部さんはセルフ1にぐちゃぐちゃ言わさない
くらい、歩くように自然なスイングを求めよ、と言っていたのだろうか。

右脳を使うゴルフは確かにイメージしてスイングする、は正しいのだけど、そこに
セルフ1が出てくる事に対して、本の記述では無視していたように思える。
だから、「右脳を使うゴルフ」で分かった、と思っていても、いざプレイするときには
セルフ1がこっそり近寄ってきて「そうそうイメージで埋めるんだよね、頭をいっぱいに
するんだよね、そうすればスムースなスイングが出来『あいつの球をアウトドライブ』
できるよ、みんなが凄いっていうんだよ」って巧妙に出てくると、アウトになるんだなあ。

セルフ1が出てくることは人間なのだから当然で、この存在を認めて、且つ、
押さえることを考えるんだろう。
インナーゴルフで納得いったことを用いた先週のゴルフでは80で回ることができた。

ただ、セルフ1がこれを聞きつけると、次の月例のプレイで「ほらほら、こないだうまく行った
あれを使えばぁ」といいだすんだろうなぁ。なんか落語のネタになりそう。

そもそも、ゴルフというスポーツをするのに「本から入る」っていうのもおかしなモンだよね。
歩き始めた1歳前後の子供は本を読んで歩き方を覚えるわけないし、初めてスキーを
泳ぎを、自転車に乗るのを「本を読んで、両足の重心のかけ方を覚えよう、手の動きを
覚えよう」なんてするわけないものね。

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